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てんかんとは何か(包括的説明)
「てんかん」という言葉を聞かれると、泡を吹いて倒れ、けいれんする光景が真っ先に頭に浮かぶかもしれません。
しかし、このような全身けいれんは、てんかん発作のごく一部を占めるもので、てんかんにはいろんな種類があります。
頭痛、腹痛、吐き気、心臓がどきどきする、夢遊病者のように歩き回る、動作が停止し、ぼうっと一点を見つめる、などおよそ考えつくすべての症状があると言っても過言ではありません。つまり、てんかんとは、脳の特定の場所が過剰に興奮したときに起きる現象です。
人間の活動が、脳の機能に依存しているわけですから、脳のどの部位が過剰に興奮するかにより、どんな症状でも出現するわけです。
笑い出すてんかん発作、泣き出すてんかん発作、床を転げ回るてんかん発作、大声をあげて叫ぶてんかん発作、などなど、人間のする行動は、すべててんかん発作の症状になり得るのです。


では、脳の神経細胞の特定の場所だけがどうして興奮するようになるのでしょうか。
これは、異常な電気回路が脳の一部に形成され、あたかも電気の配線がショートしたような状態になっているのです。
そのために、通常なら、さざ波のような脳波が出ている細胞群から、激しい津波のような連続した波が出て、その付近一帯が異常な興奮状態を生じるのです。
なぜこんな状態に脳がおちいるのか、非常に不思議な現象といえます。
このようなてんかん発作を引き起こす原因、診断法、治療法などについて解説致しましょう。

1.てんかんの原因

2.診断法





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